食べ物の次はタクシー代。 5月10日から25%値上がり。
ジャマイカの交通費は日本に比べたら安いかもしれないが、車のない人は毎日のことなので、移動すると結構交通費がかさむ。
今回は乗り合いタクシーも値上がりするので、これまで50ドル(約80円)だったところは60ドル(約100円)ぐらいになるのだろうか。
国が運営している路線バス・JUTCは値上がりしないとのことだが、乗り合いタクシーを使う人は多いので、庶民にはかなりの痛手になるだろう。
>> 5月3日 グリーナー
「 'We want more!' Taxi operators dissatisfied with 25% increase 」
5月1日から水道代も28%アップ。
ジャマイカはインフラの普及率こそ高いが、実際細部を見てみると、水道や電気、ガス、電話のない家は多い。
水道・電気などの使用料値上がりには石油価格の高騰も関係しているが、使用料の滞納や不正使用による赤字を埋めるためというのが大きい。
「 土地の所持者がはっきりしない所に住む(これはゲットーだけに限らないが、みな違法居住者扱い) → 水道などのインフラが整っていない → じぶん達で水道や電気を引いてくる → 水道局や電力会社に使用量が支払われない 」 というサイクル。
もちろん資産税も支払われていない。
違法居住区は以前から取り締まられているが、何世代もその土地に住んでいて、資産登録の仕方を知らずに未登録という人もたくさんいる。
たとえ家族の土地でなくても、長年住んだ土地がじぶんたちの物ではないと知ってすぐに納得するのは難しい。
資産税を払い、水道代や電気代を払うのが当たり前だが、「 それが当たり前でなかった時代 」 から 「 当たり前の時代 」 に移行するのは難しい。
物価、水道代、交通費は概ね3割上がるが、ジャマイカの最低賃金や所得は3割も上がったのか。
>> 4月28日 オブザーバー 「 28% hike in water rates 」
>> 4月29日 グリーナー
「 Water rate rises - Consumers to pay 28 per cent more 」
来年度は新しい税金制度の導入が予定されているジャマイカ。
いろんなものが値上がりし、ライフスタイルにも変化が求められている。
しかしジャマイカの人たちは生活が厳しくなることに慣れている(麻痺している)のか、仕方のないことだと理解しているのか、値上がりの幅に驚いても反対の声はあまり聞かれない。
政権が変わってまだ数ヶ月。
中には理解不能なことを言う政治家もいるが、痛みを伴ってもなんとか国を立て直そうとしているJLP政権の様子ははっきりとうかがえる。
今後ジャマイカでの生活はますます厳しくなっていくだろうが、手探りでも国が明るい方へ向かっていくように。
庶民は途中で脱落しないようにサヴァイヴするのみ。
金持ちを妬んだり、すねて悪ぶる暇はない。
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2008年5月4日 森本幸代