先日厚生省大臣が刑務所内でコンドームを配布すると発表して、また施設関係者の間で緊張感が高まっている。
これは刑務所内でのHIV感染率が高く(5%)、その蔓延を防ぐ対策のひとつとして、数年前から何度も提案されていること。
しかしこれでなぜ刑務所に緊張が走るのか。
それは刑務所は男女に分かれていて、一番の感染経路である性交のできない状況にあるはず。
なのになぜHIVの感染者が増えるのか、というのが問題の発端になっている。
男性間の性交でHIVが広がっているとしてコンドームを配布すれば、服役者はオカマ(バティ)のレッテルを貼られていることと同じ。
しかし現状は両者の同意の上、ときには監視からも無理強いされて、男性間の性交が行われている。
(知的障害者はよくターゲットになっているとも)
もちろんコンドームは服役者だけでなく、監視員にも配布される。
これは監視員の暴行を容認していることにならないのか?
1997年には同様の提案がされ、監視員が2日間のストライキを敢行。続いて刑務所内では服役者による暴動が勃発。
この騒ぎは他の刑務所にも飛び火して、ジャマイカ防衛軍が鎮圧に入った。
わずか2日間の間に47人の死者(当時の発表では16人)、40人の負傷者を出す大惨事に。
殺されたのはゲイだと疑いをかけられた服役者だった。
ちなみにジャマイカ全体のHIV感染者は推定で25,000人。
その内15,000人は本人がその事実に気づいていないという。
成人の感染率は1.2%以上。
ゲイがHIVを広めているという偏見もあるようだが、感染経路の60%は「男女間の」性交によるもの。
母親から胎児への垂直感染も多く、残り40%のうち約2%を占めている。
参考: 2006年6月26日 グリーナー 「Riot alert 」
2006年6月26日 グリーナー 「25,000 Jamaicans have HIV」
STD研究所(HIV/AIDSに関する基礎知識)
男性間の性交を違法とする項目を含んだ
「Offences Aganst the Person Act」
第76条には「男色はいまわしき犯罪」とあり禁固10年。ちなみに獣姦にも同様
の禁固刑が科せられる。
第79条には「公、プライベートを問わず男性間の肉体関係を持った者」には最高
2年の服役が科せられる。
ジャマイカにおけるホモフォビアに関する記事 「The Gully」
2006年6月28日
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