Discovery Bay、Puerto Seco Beach (写真:Taylor A.)
遠い昔、一冊の本が私をJamaica という国へと引き合わせてくれました。
“A High Wind in Jamaica”
この本がきっかけで私は行ったこともないジャマイカを恋しく思い、ときには切なく、そして夢を持ち続け生きること、夢は実現させることだと知りました。
いつかこの国で暮らす人々に会いたい、一緒に暮らしたいと・・・。
それが実現するのは、本を手にしてから20数年が経とうとした頃です。

「ジャマイカの烈風 (A High Wind of Jamaica)」
リチャード・ヒューズ、小野寺健訳、2003、晶文社
1993年、初めてジャマイカを訪れてから私は取り憑かれたようになり、日本へ帰っては必死に働き半年後にはジャマイカへ戻る、この繰り返しでした。
知れば知るほどもっと知りたくなるカリブ文化、ジャマイカの生活習慣。
黒人文化とかけ離れた日本で生まれ育った私は、ギャップさえも疑問に持たず、何を見ても、聞いても“あぁ、ジャマイカ”、ジャマイカで目にしたもの体で感じたものが私の全てとなり、生活の大部分を占領してしまったのです。
仕事や家族、人間関係の煩わしさを悩み、疲れた体と心を抱えたまま、あの島へ行く。
ただひたすら海を何時間も眺め続けていた時、ふっと何かが吹っ切れた感覚が・・・
何て取るに足らないことで悩んでいたんだろう、とジャマイカは教えてくれます。
しかし日本へ帰ると現実は厳しく、自分のことを持て余すようになっていく。
もうこうなったら自分をジャマイカの中へ放り出し、満足するまでジャマイカにしがみついてやろう、と決心。
1999年1月、私はとうとう先のことも全く考えず、スーツケースひとつで日本を離れました。
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