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Life of Jamaica

著者 Taylor A.さんは1999年ジャマイカに移住。
アイランド・インターナショナルに勤務するかたわら、『ボーン・フィ・デッド』 にカバー写真を提供して下さるなど、写真家としても活動中。



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「 MOVING 」
by Taylor A



夫が生まれ育った Port Morant
写真 (C) Taylor A.




 2000年1月、二人の荷物をたった1台の車に詰め込んでジャマイカ東部に位置するSt.Thomas、White Horses という村に引越ししました。人口数千人のこの村は、誰に道を聞いてもちゃんとした答えが返ってきません。 St.Thomas の人口は約87,000人。主な産業はシュガーケーン、ココナツ、バナナ。 数は少ないけれどパインアップルなどの農業やサージアイランドの酪農工場、アキーの缶詰工場、あまり知られていないのですがモイホールにはコーヒー農園があります。
 オーナー一家全員がアメリカに移住した高台の一軒家。 そのうち2部屋を間借りし、毎日家からカリブ海を眺められる贅沢な新婚生活がスタートしました。 あちこちで “Welcome to Our Village!” と声を掛けてくれる村人たち。 朝私の姿を見ないと必ず様子を見にくるような、昔ながらの世話好きなご近所さん。時にはわずらわしいことがあるものの、とても安心できる環境。 どこか懐かしい気持ちになる、平穏そうな村でした。
 庭にはアキーの木をはじめ、バナナ、プランテーン、サワーソップ、スィートソップ、ネズベリー、ライム、カラルー、ミント等などが自生し、食卓やおやつにならびます。 朝陽を浴びながら洗濯したあとは、その日の食事に使えそうなものを探して庭を徘徊。 まめに見回って収穫しないといつの間にか誰かが盗んでしまうので気が抜けません。 洗濯物も同様。ナイキのスニーカーを洗った日はどこへも行くことが出来ません。







  ジャマイカのナショナル・フルーツ 「アキー」

  18世紀奴隷とともに西アフリカからもたらされた。
  冬と夏の2回実がなる。
  生で食べることはなく、火を通して料理に使う。
  栗のような甘みがある。




  「ネズベリー」 
  中央・南アメリカを中心に自生する果物。
  乾燥に強く、大きい木は30mほどにまでなる。






  「サワーソップ」
  西インド諸島が原産地。
  リンゴとバナナをあわせたような爽やかな甘みがあり、
  繊維が多い。




  「スイートソップ」
  中央アメリカを中心とした亜熱帯地域に自生。
  別名・シュガー・アップル。





写真(C) The Department of Chemistry, University of the West Indies
解説: Mighty Mules' Bookstore





 毎日同じように時間が流れ、月が替わったことに気付かないこともありました。 これには私自身も困惑。 そのうち空を見上げるクセがつき、陽の傾き加減で時間の見当がつくようになります。 夜空を見上げれば今まで見たこともないほどの星が輝き、月が満ちたり欠けたりしていくのがはっきりと分かる。 White Horses で生まれて初めて流れ星を見たり、月明かりがこれほど明るいことに感動しました。 11月頃まで蛍が飛び、リグナムバイテが咲く頃は狂ったように黄色の蝶が舞う。 それは幻想的で自然の営みの素晴らしさを子供のように興奮し喜んだものです。 田舎の生活は単調ですが決して飽きることがなく、退屈の中にはいつも刺激や興奮が隠されていたように思います。 村に来てからというもの子供達がたくさん遊びに来るようになり、村のはずれにある滝へ水浴びに行ったり山奥の川を探索したり。 私は年中生傷が絶えず、夫は半ば呆れていました。 村でたった一人の外国人という理由でただでさえ目立つのに、こどもたちと連れ立ってゾロゾロ行進しているようなものですから。

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