日本に行ったのと同じ年、夫は仕事帰りにアメリカに留学している日本人大学生N君と出会いました。
N君は Kingston に着いたばかりで、その日の宿も決めていないとのこと。
「彼を家に泊まらせたい」と夫が電話をかけてきました。
彼が初対面の人を連れてくるのはよほどのこと。
「ジャマイカに初めて来た人が、いきなり恐い目に遭う、悪い連中に出会わないとも限らない。
僕は日本で嫌な目で見られ、不自由な思いもしたけど、N君には『ジャマイカはいい所だった』と思って帰って欲しいんだ。
日本では道に迷い、通りすがりの人に道を聞こうとしても立ち止まってくれなかった。だけどジャマイカは違う。
もし誰かが困っていたら、僕らは必ず声を掛ける。だからその人はぜったい目的地に着けるんだよ。」
日本で過ごしたわずかの間に、夫はジャマイカ人としての誇りがさらに強くなったようです。
ポートランドのロング・ベイ
写真 (C) Taylor A.
しばらく音信が途絶えていたN君から手紙が届き、結婚して家業を継ぐと近況報告がありました。
N君がしっかりと人生の方向を決めたことに夫は大喜び。
お祝いに駆けつけることが出来ないのをとても残念がっています。
親切にする。言葉では簡単ですが、相手が外国人であれば見て見ぬ振りをしたくなります。
放っておけばいい。しかし声をかけてもらった人は、一生そのことを感謝しながら思い出すのです。
たった一言でその国に対する印象が変わり、人生までが左右されることさえあります。
“Out of Many, One People”
この言葉にはジャマイカ人の国民性とジャマイカそのものが表現されているようで、日本人の私がジャマイカをとても誇りに感じる何かがあります。
まだまだ答えは見つかりませんが。
セント・アン、ナインマイルズに行く途中出会った少年
写真 (C) Taylor A.
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2006年1月29日
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