13歳の活動家。
5月14日、トリニダード・トバゴから13歳のチョックレート・アレン
ちゃんがジャマイカを訪れ、平和のメッセージを伝えるために毎日
12時間の断食と読書会を行なった。
当初滞在予定は3日間だっ
たが、反響があまりに大きく、2日予定を延長するほどだった。
以下各紙からの二重引用になるが、彼女の言葉をいくつか抜粋。
「こどもはだいたい、特に大人からよくないことを学びます。わたしたちには自尊心も自己鍛錬もなく、進むべき方向をみつけられずにいます。
でもわたしは、こどもが持つ可能性を伝えたい。わたしたちには、正しい決断を下す力があるんですから」
「犯罪のない社会というのは、単に殺人事件や強盗のない社会ということではありません。犯罪(罪)というのは、人が考えうるネガティブな感情のことでもあるんです。
わたしたちは、じぶんの思想や行動に責任を持たないといけない。政治家や警察、環境のせいにしてはいけないんです。たしかにこういったものは、犯罪を生む要因です。それでもわたしたちは、じぶんのことにじぶんで責任を持たないといけない」
キングストン/セント・アンドリュー教区の図書館、エマンシペーション・パークで行なわれた断食と読書会には、チョックレートちゃんのメッセージを聞こうと多くの人がつめかけた。
チョックレートちゃんはガンジーの伝記を読んで、断食というメッセージ伝達の手段と、じぶんに与えられた使命に目覚めたという。
彼女にとって読書とは、「知識を増やし、犯罪を減らすものであると同時に、自己を高める方法」だという。
2月にはトリニダードのポート・オブ・スペインで5日間の断食と読書を行い、過去にもセント・ルシア、セント・キッツ&ネイヴィス、ドミニカ、アンティグア&バーブーダ、ガイアナ、セント・ヴィンセント&グレナディーン、バルバドスを訪れている。
チョックレートちゃんは5年前に発足した、カリブ海諸国間で文化的・経済的な協力を推進することを目的としたNPOカリビアン・ビジョンの代表、スポークスマンでもある。
お父さんがソカ・モナークのカート・アレン、お母さんが元マネージャー。学校には通わず家で教育を受け、幼いころから菜食主義という特殊なバックグラウンドを持つ彼女だが、ジャマイカでもこどもの犯罪、モラルの低下など様々な問題が浮上している今、学術的・社会的な成功の大切さを教えてくれる人が、13歳の少女だったというのはハッとさせられる。
大人もワックやワインばっかり言ってる場合じゃないですね。こどもは大人の背中を見ています。
>>5月16日 グリーナー
>>5月20日 オブザーバー(写真の出典も)
>>5月21日 オブザーバー
>>2006年11月21日 ニューズデイ(トリニダード&トバゴ)
ストーン・クラッシャーのドン、銃殺される。
トリニダードのチョックレートちゃんが平和を訴えて断食する一方、モンテゴベイでは警察との銃撃戦でストーンクラッシャーのドンが銃殺された。
警察の検問につかまり、車を停車させて出てきた瞬間に銃撃戦が始まったということだが、真偽のほどは不明。
亡くなって初めてドンの年齢を知ったが、なんと26歳だった。
ギャング/コミュニティー・リーダーの年齢が下がり、中には19歳のドンがいると報道されているが、複雑な気持ちにさせられる。
今回銃殺されたストーン・クラッシャーのロアン・ゴードン(ドン)は防弾チョッキ(ブレット・プルーフ・ベスト)を着ていたという。
そんなものを着なくてはいけなかった26歳の人生とは。
>>2006年5月21日 グリーナー
>>2006年5月19日 スター
開発と自然保護。
以前からコックピット・カントリーのボーキサイト採掘をめぐって
議論が交わされているが、まだ先行きは見えないままだ。
開発をするとお金と便利さ(道路が舗装されたりする)が手に入る
が、そこの文化(コックピットはマルーンの居住区でもあり、大切な
薬草が数多くある)と自然は破壊される。 手遅れになる前に、
まだ可能性のあるところは保護し、守ってほしいと思うのはヨソ者のたわごとだろうか。
ジャマイカ自然環境基金では、コックピットを守るための嘆願書署名も行なっています。
>>2006年5月21日 グリーナー
>>ジャマイカ自然環境基金(写真の出典も)
先日マッカ・ダイヤモンドの小説「バン・ヒム」についてお伝えしましたが、
続報が入りました。
発売予定日は8月1日。プレリは(なぜそんなものが? 笑)
ジャマイカ国内でのみ7月から入手可能になるとのこと。
日本でもディストリビュート
されるようです。
>>5月17日 スター
『 ジョセフ 』 ついに映画化へ。
1991年に初版が出版されたバーバラ・マケダ・ハナ著の 『 ジョセフ 』 が、
ついに映画化されることになった。この本はボブ・マーリィにインスピレーションを
得て書かれたフィクションで、国際的なラスタのレゲエシンガーが主役。
まわりの喧騒とは関係なく、ラスタとしての生活を追求することを望み、エチオピア
帰還考えている男性の話。
この映画の制作総指揮は、なんとバブスィー・グランジ。(’95年の映画 「 クラッシュ 」 でもコンサルタントをしている) 主役のジョセフを誰が演じるかは明かされていないものの、エターナ、ルータン・ファヤが脇を固める様子。
カメオ出演でシズラやターラス・ライリーの名前もでている。
音楽担当は原著者ハナさんの息子、マコネン君。
>>5月19日 オブザーバー
新刊情報
『 Rainmaker's Mistake 』
Erna Brodber 著
New Beacon Books
>>5月18日 グリーナー
マッカ・ダイヤモンドとブラッカーの「バン・ヒム」がついに小説に?
作者はもちろんマッカ。
主人公のサンドラはゲットー出身の女性。誰もがうらやむ才能と美しさを兼ね備え
男たちからは羨望の眼差し、女たちからは嫉妬の目で見られている。もちろんブラ
ンド物しか着ない、つけない。(この設定、ジャマイカ系のコンテンポラリー作家
に多いですね。なぜ? 笑)
しかしお金のために豊かな年上の男性と結婚した
ものの、精神的にも、性的にも満たされない毎日。
そんな夫が留守の間、現れたカルバン。彼とホット・ワックを楽しみ(カルバンの売りはそれしかない)、妊娠までしてしまうサンドラは、夫(お金)とカルバン(セックス)のどちらを選ぶのか?というのがおおまかなあらすじ。
ジャマイカの言葉で浮気することを「バン bun」と言いますが、
浮気するほうも、されるほうもやけどしそうなヒヤヒヤ感。 本の詳細はわかり次第お伝えします。
>>5月10日 YardFlex
以前ご紹介した 『 Trench Town Poet 』 の著者、ネスタ・アンドリュースの
その後。
やはり彼はフェデラル・ガーデン(トレンチ・タウン)出身の25歳。
JSIFやICBSP
など政府・世銀出資のコミュニティー開発プログラム、現地職員として働き、クラ
ブ・ルネッサンスという貧困地域にクラス若者を対象としたアートグループを結成
して活動中。グリーナーに掲載された記事では、コミュニティの境界線を越えて
活動することの難しさ(支持政党の違いがある)などについても語られていましたが、こういったコミュニティ・ベースの活動がもっともっと報道されるべきだと思います。
アンドリュースのような若者が、あの詩集にあったまま力強くつき進んでいることにほっとしました。
がんばれ!!
>>5月13日 グリーナー
新刊情報
『 Jamaican Hot Steppaz in a Lethal Conflict 』
Clive Patrick 'Japanese' Bowen 著
Japs Publishing
この本は、ジャマイカのゲットーで育ったギャングが警察の手を逃れてアメリカに移住し、ニューヨークでイタリア系ギャングとの抗争に巻き込まれるというフィクション。
でも著者自身がモンテゴベイ出身のギャング。シカゴで麻薬がらみの有罪判決を受け、現在も服役中(20年目)というから、かなりのリアリティーが本の中にも織り込まれていることが予測されます。
この形での出版は 『 シャワー・ポシー 』 を彷彿とさせるところも。
出版元のジャップス・パブリッシングHPに行ってみると、アリシア・キーズの「ゲットー・ストーリー」が流れ、発行者である著者の娘さんの声と共鳴して聞こえます。
このHPやグリーナーの記事には、著者ジャップスのバイオやエピソードが紹介されていて、それを読むだけでも外国人のじぶんには立派なストーリーとして映りました。
ものめずらしさで読むのもどうかとは思いますが、やっぱり気になる。。。
ジャップス・パブリッシングのHPで入手可。
>>5月13日 グリーナー
新刊情報
『 A Time To Say Goodbye Rami Johnson - The Final Chapter 』
C. Everard Palmer 著
MacMillan Caribbean
本書は『 My Father, Sun-Sun Johnson 』、『 Full Circle: The Rami Johnson Story 』につづくジョンソン一家の物語、完結編。
地方に暮らす裕福なジョンソン一家が土地や財産を失い、家族までも失ったあとのお話。
著者のエバーランド・パルマーは、2005年にジャマイカ国立図書館が行なった「好きなジャマイカのフィクション」アンケートで、上位10位中3作もランクインしている作家です。
>>5月13日 グリーナー
新刊情報
『 Changemakers 』
Peter Ferguson 写真
自費出版
US$75+送料
写真家のピーター・ファーガソンが、ジャマイカの著名な男性101人を撮った写真集。
ジャマイカ総督のケネス・ホール、政治家(PJパターソン、エドワード・シアガ、ブルース・ゴールディング、DKダンカン)、ビジネスマン(ブッチ・スチュアート)、警察官(レネート・アダムス、マーク・シールズ)、知識人(バリー・シェバンズ、アルフレッド・サングスター)などなど、まさしくジャマイカの歴史に名前を残す、そうそうたる顔ぶれが被写体になっています。
ちょーっとお値段は高いのですが、直接ファーガソン氏に問い合わせをすれば、日本からでも直接購入が可能です。
詳細はファーガソン氏のHPで。
>>5月13日 グリーナー
ドラッグ・ミュールのストーリー。
一時期、体の中にコカイン等の麻薬を飲み込んで密輸をこころみるドラッグ・ミュール(運び屋)がオーバードーズして死亡する事件が多発。
どうしてそんな危険をおかしてまで密輸を手伝うのか。
どんな人が運び屋になるのか。
グリーナーでは元ラスタの運び屋の話が掲載されています。
ちなみに全く関係ないのですが、「まぬけ」「がんこ」「労働のために使われるもの/人」、ジャマイカでは「妊娠しない(できない)女性」と全然いいイメージのないミュール(騾馬)ですが、マイティ・ミュールズの「ミュール」は、同じ騾馬でも「女はこの世の騾馬だよ」という表現からとってます。
ネガティブなイメージを持たれたものが、ポジティブな力を発揮する奇跡を信じて。
>>5月14日 グリーナー
2007年5月22日
MIGHTY MULES' BOOKSTORE