写真(c) Jamaica Gleaner
もう1年以上前から問題になっているポートモアの有料道路。
カーテルが「イマージェンシー」(2005、タイム・トラベル)でも歌っている、あのコーズウェーである。
キングストン/セント・アンドリューのベッドタウンでもあるポートモアは、1960年代になってキングストン、特に西キングストンの人口増加を緩和するために開発された。
そのための住宅建設も国をあげて行い、今や人口約17万人。ジャマイカ第三の町になっている。
ポートモアの住民の多くは、毎日1時間以上かけてキングストンに通勤・通学をしている、まじめにこつこつ働く中流階級層。
そこで作られた有料道路。
当初「30ドル(約70円)までなら許せる」などと住民側からもいろんな意見がでていたが、住宅・水道・交通・労働大臣のピカーズギルは、最近住民との話し合いにも顔を出さないような状態が続いていた。
そこで複雑なシステムの通行料が、半ば強行されて今月13日にオープンする。
実質的には一回125円ぐらいの通行料になりそうだ。
ポートモアの住民は有料道路をボイコットすると脅しをかけているが、この問題はジャマイカ全体の違う一面も垣間見せてくれる。
住民からすれば「国がポートモアに住むことを勧めたくせに!」という思いが怒りとなって表れているし、区外の人間は「ポートモアに住んでいる人はお金があるから、それぐらい払っても大丈夫だろう」と言う。
当然その道路は区外の人もお金を払って利用するのだが、毎日その道路を使うポートモアの人の負担は大きい。
国も「ポートモアに頼らなければ、ハイウェーの建設費をまかなえない」というのが正直なところなのだ。
道路がきれいになり、高速ができれば生活は便利になる。
しかしそのツケをまじめにコツコツ働いてきた人が負担するというのは、利にかなっているようで、かなってないような気もする。
こういう風潮は、いろんな面で言えるのではないだろうか。
あるところから出す。余裕のある人が負担する。それが理想ではあるが、負担する側の気持ちがわからないでもない。
教育を受けた人、その道のプロが、ジャマイカではなく国外に職を求めるのはなぜか。
同じジャマイカ人でありながら、仕事自体がないのだと知りながら、無職の人に対する目が冷たい中・上流階級の置かれた立場も微妙なのではないか。そんなことを考えさせられるポートモアの有料道路問題である。
参考: 2006年7月8日 グリーナー
2006年7月8日
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