2004年、貧困層に分類される人は人口の16.1%。
しかし栄養摂取の点だけで貧困層レベルをクリアし、住環境、衛生、インフラ、衣服の点ではいまだ問題を抱えている人が多く、実際の貧困層は40%以上だと推測されています。
ジャマイカ全体の平均世帯人数は3.4人ですが、
女家長の貧困層では一世帯平均5.23人。
女家長世帯は全体で52.4%。 キングストン都市部では57%。
ゲットーの水洗トイレ普及率は5%ほどで、約4割が借家に暮らし、1/3が水道を持たず、1/3が寝室を1つしか持ちません。
’97年のデータでは主要な犯罪の76%がキングストンを中心としたセント・アンドリュー、セント・キャサリンの都市部で起きています。
つまり社会的、経済的にハンデの大きい人のほうが、より苦しい状況にあるということです。
このトピックではキングストン都市部のステレオタイプを助長するためではなく、現実がより顕著に現れている例としてゲットーを取り上げて話を進めます。
ここで見えてくるのは、都市部で大多数を占める貧困層のこどもたちがおかれた状況です。
@ 治安が悪い → じぶんの身の安全、家族・知人のことなどを心配し、常に不安な状況
にある。
→ 情緒的にもトラウマなど悪影響を与える。(特に身近な人間の死)
→ 治安が悪化すれば学校も休校になって教育に遅れが生じる。
→ 安心して生活、勉強することができない。
A 密集した住環境 → こころやすらぐ場所がない。
常に家庭外の影響にさらされている。
B インフラの不十分 → 生活の不便さにより、こどもが家の手伝いをすることが多くなる。
→ 衛生環境の悪さ、雑多さによる情緒的悪影響。
C 不安定な家族構成 → 複数のこどもを母親一人が育てることは困難で、保護者のケア
が十分に行き渡らない。愛情も十分受けることができない。
→ 生活のため保護者が出稼ぎにでて第三者に育てられること
も多い。
→ 父親不在の家庭の場合、手本となる父親像、
男性像が育ちにくい。
D 貧困 → ちゃんとごはんが食べられるのか、服を買ってもらえるのか、学校で使う教科
書を買ってもらえるのか、通学のお昼代は? この先どうなるのかという経済的
不安感。
E 偏見 → 「治安の悪いところに住む = 暴力的な人間」という世間の偏見。
→ 学校で成績が悪くても、〜出身の子だから勉強ができなくて当然、問題児で
当たり前という期待のなさ。
彼らは生まれたときからこのような条件を抱え、常に不安と世間からのプレッシャーを受けて育つことになります。
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