Sw. Anand Prahlad 著
2001年、Univ. Press of Mississippi
レゲエ、ジャマイカ人の持つ洞察力と知恵を伝える
'70年代にボブ・マーリーの歌と出会い、レゲエに魅せられていった著者。イントロではレゲエが自分にとってどのような覚醒と意味をもたらしたかが書かれている。「レゲエを聞き始めて自分という人間の根源や生き方に深い指針を得た」という部分には共感する読者も多いだろう。
本書ではジャマイカ人にとってどんなにことわざが深く根付いているかを実証するだけでなく、ラスタの文化、レゲエがインターナショナル・マーケットでどのように売られていったのかにも触れられている。その主軸となっているのはルーツ系アーチストに行ったインタビューや歌の研究で、例に出される歌やアーチストも有名なものが中心なので非常に馴染み深い。(ボブ・マーリー、カルチャー、アイタルズなど)
ここであげられることわざも「スモール・アクス」などレゲエファンならよく耳にするものばかりだ。レゲエやジャマイカ人の持つ洞察力、知恵、価値観が自然に伝わるよう編集されており、索引もかなり丁寧につけられているので資料的にも役立つ。そのことわざの使われている歌の題名、アーチストがリストアップされていたり、ことわざから意味を引けるようにもなっている。ただことわざと意味を羅列するのではなく、言葉一つ一つの背景にあるものも考察しているのがこの種の本にしては丁寧だな、という印象を与える。
レゲエファンなら一度は目を通して損のない一冊。何らかのインスピレーションを得ることは間違いない。
2002年11月27日
MIGHTY MULES' BOOKSTORE
(2006年7月6日再掲載)
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