その後も「Old Story Time」(1979)、「Everyman」(1981)、「Two Can Play」(1982)など確実にヒットを飛ばし、トレバー・ローンはジャマイカ演劇界を代表する人気作家となる。
作品の特徴はユーモラスでムービング。人間の弱さ、小ささを笑いの種にしながらも、困難に対して狡猾に立ち向かったり失敗を乗り越えてゆく人の強さ、希望を描くのがとてもうまい。
台詞はシンプル。構成が巧みなので人情臭くなりすぎることも、ただのコメディに終わることもない。
1984年に出版された「Two Can Play」の序文にマイケル・マンリーが文章を寄せているのだが、彼の「皮肉屋と現実主義者」に関する文章がトレバー・ローン作品を的確に表現している。
"Humor is a survival mechanism for the working class." (マイケル・マンリー)
他トレバー・ローンの代表作としては映画脚本共著の「Milk and Honey」(1988)、自伝舞台劇「Bellas Gate Boy」(2002)、映画脚本「One Love」(2003、カンヌ映画祭出品)など。作品の数々はジャマイカのみならずトリニダード、バルバドス、マルチニーク、バハマ、フランス、カナダ、アメリカ、イギリス、ケニアでも上演されている。
劇作家、監督、脚本家、俳優。アメリカのハーバード大学やUCLA、西インド大学で客員教授も務める。「Old Story Time and Smile Orange」はジャマイカの中学校で国語教材としても使用されている。